【パート、アルバイト従業員との思い出がよみがえりました】
「すごいな!それで大丈夫なの!」
思わずそう言ってしまいました。
ある観光地で、
学生の合宿専用ホテルを運営していました。
明日から数百名の学生さんたちの宿泊利用があるという前の晩、
幹部会議の席で、運営責任者から報告がありました。
「人員が足りなくて心配していましたが、
やっと何とか、予定通りの人数がそろいました!
今年は平均年齢70歳を超えちゃいましたけど・・・」
「平均70歳!ほんとかよ!」
「すごいな!それで大丈夫なの!」
幹部の中から声が上がりました。
ホテルの調理場の仕事をお願いしたアルバイトの女性たちは、
お孫さんもいるような年配の方々ばかりでした。
責任者いわく、
「ぜんぜん大丈夫ですよ!みんなベテランで、
元気なおばちゃんばっかりですから!
ただちょっと“手が遅い”ですが、そこは我慢・・・」
翌日の午後、そのホテルへ様子を見に行くと・・・
夕食の準備に忙しい調理場で、
5~6人の女性たちが働いていました。
責任者が指示を出しています。
「ケイコさん(仮名)、次は玉ねぎむいてくれる!」
それを聞いたケイコさんは、
ヨイコラサッと腰を上げて、
玉ねぎをむき始めました。
「ヨシコさんは、こっちで洗い物をお願いね!」
「あいよ」そう答えたヨシコさんが、
洗い場でゆっくりとしたペースで洗い物を始めました。
「シズコさんは、ポットと急須の数を数えてくれる!」
と責任者が言うと、
ホールに出たシズコさんは、
食卓の上に並んだポットと急須の数を数えます。
「ひーふーみーよー・・・あ~ちゃんとありますよ~」
そんな声が聞こえます。
「部長!そんなとこで見てるなら、ちょっと手伝ってくださいよ!」
と言って責任者が笑うので、
「ああ、いいよ。何やる?」と答えると、
「ヨシコさん!部長が洗い物、手伝ってくれるって!良かったね!」
と言って、私は洗い場へ。
70歳を超えたヨシコさんと並んで、
洗い物をやりました。
「無理言って、アルバイトをお願いしてすみませんね。
本当に助かってます。」
そんな話しをしながら、
洗い物をしていると、ヨシコさんが言いました。
「いや、ここの仕事は楽しいからね!
わたしにとっちゃ生きがいみたいなもんだよ!
ここでお金もらえれば、孫に小遣いやれるしね」
「そう言ってもらえると・・・ありがたいです。。。」
と私が言うと、
「それにね。責任者の○○さんが、
あたしたち年寄りのあつかいをよくわかっててね。
みんながちゃんと仕事できるように考えてくれてるんだよ。
だからやりやすいね。ここは楽しいよ!」
「そうですか・・・それはまたありがとうございます・・・」
「ところで、部長さんて偉い人なんじゃないの?
でも、あたしの息子よりも若いね。立派だことね~」
「はぁ・・・どうも。。。」
今日お伝えしたかったことは・・・
多くの観光施設の悩みのひとつである
パートさん、アルバイトさんの勤務についてです。
今日の話しのように、
平均年齢70歳ということは無いと思いますが、
年配の方に働いてもらうにしろ、
主婦の方に働いてもらうにしろ、
それぞれの能力を見定めて、
その力を引き出しながら、
お互いに気持よく、楽しく働けるマネジメントが必要ですね。
「そんなんじゃ、仕事にならない!」
「しっかりやってもらわないと!」
と言って、
パート、アルバイトの方に激を飛ばしても、
期待するような仕事をしてくれることは難しいでしょう。
それよりも、
適正なコミュニケーションをとりながら、
お互いに信頼関係を持って働ける環境作り、
職場の雰囲気作りが、まず最初に大切ではないかと思います。
■□■━━━━━━━━━━━━━━━●
□■ 観光施設 今日の仕事のヒント
■━━━━━━━━━━━━━━━━━●
『パート、アルバイト従業員とのコミュニケーションで職場の環境作り』
“仕事のヒント”にピンと来たら、まず行動!それが未来を創ります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★編集後記★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人(従業員)とのふれあいが
一番記憶に残る思い出となっています。
今日お伝えした話しなどは、
当時の様子が、目に浮かぶようによみがえってきます。
不思議ですね・・・
売上アップのために、
戦略を立てたり、マーケティング活動を展開したり、
いろんなことをやってきましたが、
結局、思い起こされるのは、
従業員との会話だったりします。。。
2015.02.25発行号
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宮内直哉の『1分で読める 観光施設 仕事のヒント』 |Vol.600
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「すごいな!それで大丈夫なの!」
思わずそう言ってしまいました。
ある観光地で、
学生の合宿専用ホテルを運営していました。
明日から数百名の学生さんたちの宿泊利用があるという前の晩、
幹部会議の席で、運営責任者から報告がありました。
「人員が足りなくて心配していましたが、
やっと何とか、予定通りの人数がそろいました!
今年は平均年齢70歳を超えちゃいましたけど・・・」
「平均70歳!ほんとかよ!」
「すごいな!それで大丈夫なの!」
幹部の中から声が上がりました。
ホテルの調理場の仕事をお願いしたアルバイトの女性たちは、
お孫さんもいるような年配の方々ばかりでした。
責任者いわく、
「ぜんぜん大丈夫ですよ!みんなベテランで、
元気なおばちゃんばっかりですから!
ただちょっと“手が遅い”ですが、そこは我慢・・・」
翌日の午後、そのホテルへ様子を見に行くと・・・
夕食の準備に忙しい調理場で、
5~6人の女性たちが働いていました。
責任者が指示を出しています。
「ケイコさん(仮名)、次は玉ねぎむいてくれる!」
それを聞いたケイコさんは、
ヨイコラサッと腰を上げて、
玉ねぎをむき始めました。
「ヨシコさんは、こっちで洗い物をお願いね!」
「あいよ」そう答えたヨシコさんが、
洗い場でゆっくりとしたペースで洗い物を始めました。
「シズコさんは、ポットと急須の数を数えてくれる!」
と責任者が言うと、
ホールに出たシズコさんは、
食卓の上に並んだポットと急須の数を数えます。
「ひーふーみーよー・・・あ~ちゃんとありますよ~」
そんな声が聞こえます。
「部長!そんなとこで見てるなら、ちょっと手伝ってくださいよ!」
と言って責任者が笑うので、
「ああ、いいよ。何やる?」と答えると、
「ヨシコさん!部長が洗い物、手伝ってくれるって!良かったね!」
と言って、私は洗い場へ。
70歳を超えたヨシコさんと並んで、
洗い物をやりました。
「無理言って、アルバイトをお願いしてすみませんね。
本当に助かってます。」
そんな話しをしながら、
洗い物をしていると、ヨシコさんが言いました。
「いや、ここの仕事は楽しいからね!
わたしにとっちゃ生きがいみたいなもんだよ!
ここでお金もらえれば、孫に小遣いやれるしね」
「そう言ってもらえると・・・ありがたいです。。。」
と私が言うと、
「それにね。責任者の○○さんが、
あたしたち年寄りのあつかいをよくわかっててね。
みんながちゃんと仕事できるように考えてくれてるんだよ。
だからやりやすいね。ここは楽しいよ!」
「そうですか・・・それはまたありがとうございます・・・」
「ところで、部長さんて偉い人なんじゃないの?
でも、あたしの息子よりも若いね。立派だことね~」
「はぁ・・・どうも。。。」
今日お伝えしたかったことは・・・
多くの観光施設の悩みのひとつである
パートさん、アルバイトさんの勤務についてです。
今日の話しのように、
平均年齢70歳ということは無いと思いますが、
年配の方に働いてもらうにしろ、
主婦の方に働いてもらうにしろ、
それぞれの能力を見定めて、
その力を引き出しながら、
お互いに気持よく、楽しく働けるマネジメントが必要ですね。
「そんなんじゃ、仕事にならない!」
「しっかりやってもらわないと!」
と言って、
パート、アルバイトの方に激を飛ばしても、
期待するような仕事をしてくれることは難しいでしょう。
それよりも、
適正なコミュニケーションをとりながら、
お互いに信頼関係を持って働ける環境作り、
職場の雰囲気作りが、まず最初に大切ではないかと思います。
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□■ 観光施設 今日の仕事のヒント
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『パート、アルバイト従業員とのコミュニケーションで職場の環境作り』
“仕事のヒント”にピンと来たら、まず行動!それが未来を創ります。
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★編集後記★
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人(従業員)とのふれあいが
一番記憶に残る思い出となっています。
今日お伝えした話しなどは、
当時の様子が、目に浮かぶようによみがえってきます。
不思議ですね・・・
売上アップのために、
戦略を立てたり、マーケティング活動を展開したり、
いろんなことをやってきましたが、
結局、思い起こされるのは、
従業員との会話だったりします。。。
2015.02.25発行号
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宮内直哉の『1分で読める 観光施設 仕事のヒント』 |Vol.600
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